+1Living vol.106 ふだんの日、花を飾る

主婦の友社『+1Living』で、「ふだんの日、花を飾る」という企画の実例を3軒担当しました。

自分のため、家族のために飾る花の楽しみ方、日常の中にある花を取材しています。

取材の中で、花が朽ちていく姿も美しい、という話をお聞きし、わたしも花の一生を見守ってみました。やわらかなアイボリーにオレンジを溶かしたような花弁は、みずみずしさが抜けるのに反してだんだん色濃くなり、模様が浮かび上がっていきました。すっかり開ききって、ふだんならもうおしまいかな、と処分する時期をもう少し、と堪えてみたところ、6枚の花弁が一枚おきにくるんとカールしたのも不思議でした。たった一本のチューリップを、こんなに長く見つめてみたのは初めてで、大げさだけれれど、命を見届けたような、えもいわれぬ達成感?充実感?があったのでした。

 

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