ファッション一年生

ファッションが苦手だと、なんども公言している。

でも、実は洋服が大好きだ。
昔からなぜだか刺繍が好きなので(絵を見る感覚に近いのかもしれない)繊細な手刺繍があしらわれているとそれだけでテンションが上がるし、ずっと見ていられる。(ちなみに、ボタンやりぼんの類も大好き。手づくりしないけど)

若いころは布の質感やプリントの楽しさばかりに目を奪われていたのが、少し大人になってからはパターンの面白さにも気づくことができて、「着るとかわいさが引き立つってこういうことか!」と、面白くてたまらない時期もあった。

と、ここまで書いていていたら、
なーんや私、めっちゃ洋服、好きやん! と思えてきた。

でも、なぜ苦手なのかというと、(私が好きだと言い張れる)雑貨に比べて、人の目に触れやすく、さらには正解・不正解があるからなのかもしれない。

私は体型や自分の容姿など、とにかく外見に自信がない。
だから、「あんなダサい人があんな服を着てもったいない」「ひどい着こなしだ」「似合ってない」などなど(たくさん出てくるのでこれくらいにしておくけど)
そんなことを言われたらどうしよう、みんな思っているんんじゃないか、とヒヤヒヤしてしまうのだ。

わかってる、わかってるんです。自意識過剰にもほどがある!

(念のため付け加えておくと、道行く人を見ながら
「あの人、あんなダサいのにあんな服を着て!」なんて思うことはまずないし、「太っているのにあんな服を着て…!」とは微塵も思わない。
むしろ、「そうか、ぽっちゃりしていてもあんな風に着ていたらかわいいな」と思うことはたびたびある。)

私のまわりにはオシャレな人がたくさんいる。
季節を先取りしながら着こなしたり、作家ものの個性的なジュエリーを耳元にあしらったりしている。
値段のハイ・ローではなく、気分やシーンに合わせて上手に選び取りながら、ファッションを楽しんでいる。

ファッションが苦手だ、という私の言葉は、裏返すと「ファッションを楽しみたいのに」という気持ちの表れでもあったんだな。

そろそろ私も、胸を張って言えるようになろう。
ファッションが好きだー。
(ついでに言うとコスメも大好きなんです)

この夏のお気に入り3つ。 真ん中のイヤリングは、スタイリストの轟木節子さんがプロデュースしたアクリルビーズのイヤリング。パーツで売っていたので、自分で作るのも楽しかった。 右は、20代の頃に古着屋で買ったバングル。シェルがキラキラしている、私の夏の定番品。 左はトリプルオーのネックレス。軽いコットンだから、夏でも胸元がべたつかない。

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